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常陸屋さんで研修を実施しました

2022.01.11

report

株式会社常陸屋さんは、先日研修をしたゲットイットさんとつながりのある会社で、キッチン道具のセレクトショップを展開されています。

ゲットイットさんから、「常陸屋さんも受けてみると良いかもよ」とお声が掛かったらしく、「うちでもやってみたい!」とオーダーを頂きました。

店長さんやスタッフさんと事前に打ち合わせをすると、スタッフは全員女性。営業所で勤務する方もいれば、オンラインで働く方もいるハイブリットな就業環境です。皆さん笑顔が素敵で、一見悩みなくお仕事をしているように感じますが、「多様な方と一緒に活動する中で、分かり合えないもどかしさ」があるそうです。

本当は言いたいことを伝えられなかったり、言った後に「言い方が良くなかったな」と後悔したり、言われた側もうまく受け取れなかったりすることもあるのだとか。もちろん頻繁ではないようですが、もっとうまくチームが機能すると良いのにと感じているようでした。

「基本はゲットイットさんで実施したのと同じ内容で」とのオーダーでしたが、メインタイトルや、いくつかのシートを常陸屋さんに適した内容に調整させて頂き、あとはほぼ同じ内容の研修を提供することにして、当日を迎えました。ご受講者は全スタッフです。Xmas商戦が始まっているだろう時期にとても期待して頂いていると感じました。

研修から6日後、ファイルが届きました。
そこには参加人数とは合わないくらい大量の、研修を受講しての気づきだけでなく、研修の内容をどのように活かしたいかという考え方が書かれていました。研修で満足しがちな会社が多いのですが、研修後に時間をとって皆で話し合い、次に活かすことのできる会社は素晴らしいと感じます。

許可を頂きましたのでその内容を一部をご紹介します。


・困りごとは誰にでもあることなので、それぞれの立場で関わることで、チームとしての雰囲気や働きやすさが良い方に変わることが出来るんだなと気づかされた。

・周りに迷惑をかけてしまうのではないかと、問題を先延ばししたり、見て見ぬふりをすることの方が問題であり、自分から困りごとを発信することの大切さに気付きました。

・助けてほしい人と周囲の人で困難を分かち合って、どちらかだけが負担にならないようにすることが継続ためには必要だと感じた。

・みんながまず自分の困りごとを洗い出してみる。意見を言う人と言わない人がいるが、言わない人は、本当は言いにくいだけなのかもしれない。自分自身が困っていることを他のメンバーに共有することからから始めると良いと思いました。

・相手の困りごとを勝手な想像で先回りしない。まずMay I help you? と尋ねる文化をつくる。

・スラックの自分のプロフィールのところとかに今の自分の困りレベル(1〜5とか?)を表示しておくとかどうでしょう。オンラインだと相手の表情や仕事の忙しさがわからないのでついつい仕事をふってしまったり質問攻めにしてしまう、もしくは逆にスラックでいつ聞いていいのかタイミングがわからないときがある。今は仕事が手一杯でちょっとむり〜というときに困りレベル高めで表示しておくと、周りの人も、話しかけるのはあとにしようかなとか気付けるのかなと思いました。

・ついついヌルっと会議を初めてしまうことがありますが、きちんとファシリテーターを設けて会議をすることで整理しながら話を進められそう。

・「もやもやしていること、言ってもいいですか?」の発言方法は今後も使えると思います。言語化したり、要約して結論を出すことはできないけど、そういうのを吐き出すことができるのはありがたいと思います。

・困ってることを口に出せないメンバーが多いので、言いやすい何かがあるといいなと思いました。ツールを準備する、話をする機会も設置する、困ったときの窓口担当を設けるなど皆で決めていきたい。

・問題を解決するためにあーしなくちゃ、こーしなくちゃと頭でっかちに考えがちでしたが、まず大切にしなくてはいけないことは「コミュニケーション」ということが自分の中ではっきりしました。顔を合わせて話をするのと違い、文字だけのやりとりは時として大きなストレスになりがち。文字の裏側を必要以上に探ったり、真意を読み取れずやりとりが増えたり、だからこそ、業務のスキルアップと同様にコミュニケーションのスキルアップも意識していかなければと思いました。

・当事者意識を忘れないことが大切だと再確認。「話してくれればいいのに。ではなく、話しづらいんだ。」必要以上に相手の目線に立つことはないと思いますが、心の何処かに持っているとおおらかな気持ちで接することができそう。


ご感想の紹介はこのくらいにしておきますね。
拝見して感じるのは、2時間の研修で、僕が強調したことだけでなく、さらっと見せただけのことも汲み取って頂いており、集中して受けて下さったのだなと頭が下がる思いです。

お一人の方からメッセージを頂きました。
「最初は、なんでこの忙しい時期にこんな研修を全員で受けなければいけないんだ・・・と思って、低いテンションで参加していました。でも受けている中で、今のチームにとってとても大切なことだと気づくことができました。あとは自分たち次第ですが、チームが変わるきっかけにしていきたいです」

オンラインの環境や、ハイブリットな働き方でのコミュニケーションの難しさをよく耳にします。少しの気づきと関わりの変化で、チームが飛躍的に成長するかもしれません。ご興味があればお手伝いしますので、ぜひご連絡ください。

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