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第27回 4bunnno3サロン
「本年度の共有」

2022.04.06

report

就労・定着支援に関わる方が相互に気づきを高め、学びを深める4bunnno3サロン、
第27弾を実施しました。本年度最後のサロンには新しい素敵なメンバーも加えて6名の方が参加してくれました。
因みに前回の第26回はなんと2名のみ(!)の参加でしたので、雑談のみで終わったためブログは書いていません。。。

今回のテーマは:「本年度の共有」

皆さんにとって本年度どのような一年でしたでしょうか。メンバーの中には異動や転職された方もいましたし、新たな取り組みを始めた方も、昨年度までの実績の上に継続実施に打ち込んだ方もいらしたでしょう。そこで今回の4bunnno3サロンでは、皆さんが新しく始めたこと、あえて止めたこと、継続実施したことなどの視点から本年度の取り組みを共有しました。


・業務目標を数値化した
今までは数値で管理することによる問題、例えば個人目標がストレスになり不安定になる方が出るなどの懸念から目標は持たせせていなかったが、全体で意識差が生まれることや仕事へのコミットに関する問題から、目標を設定することにした。予想に反して目標を持つことで意識が高まる方もいたが、予想通りそのことを負担に思う方も出た。そこでコミュニケーションを強化し、会話量を増やした。本人が仕事と向き合えるように支援することで、不安度は下がったと感じている。

・新人育成やメンタルサポートをチーム組織化した
社員数が増えることで教育が重要になり多くの時間が取られるようになりました。そこでかねてからの課題でもあったメンタル面のサポートも含めて、教育担当と、メンタルサポートのチームを作り、必要なことを自分たちで考え、試行錯誤してもらうことにしました。今までは上司が行うことが当たり前でしたが、今では社員間で自主的に面談をおこなうことで、事前に問題の調整をするなど機能しています。

・勇気を出して転職した
就労継続Aに携わる中で新しい企画を立上げ出来たことも沢山あるが、自社の中ではクリアできない問題も多いことに気づいた。就労の前工程に携わることでご利用者の可能性や、支援者間のネットワークを広げられると感じ、長年勤めた事業所を退職し、就労移行支援事業所に転職した。

・関係性の強化に努めた
障がい者を雇う企業として就労移行支援事業者や大学は採用の大切なパートナーです。以前はネットワークを作るだけでしたが、関わる中で意外と彼らのホンネを知らず、また彼らも雇用する企業のホンネをご存じないことに気付きました。そこで、模擬面接会や実習の受け入れを定期的に行いながら、合わせて相互の意見交換を行っています。すでに2年以上実施しており、良い関係が築けるのはもちろん、今では相手の陥りやすい思考のあり方も理解でき、就労前に強化して欲しいポイントなどを事前に伝えることもできています。

・相手の好きなものを知るようにした
新しい方を雇用すると、そのグループ全員で相互に自己紹介を、じっくり時間を取っておこなうようにしています。事前に既定のシートに記入し、その内容を読む形式なので、さらっと終わることはありません。特に相手の好きなものを知ることは、仕事では見えないその人の側面や価値観を知ることに繋がり、関係性が変わる切掛けになり易いと感じます。

・過度な期待をやめた
社内業務全般において過度に期待をかけて、こうして欲しい、ああして欲しいとの想いが強すぎると実現できなかったときに双方が精神的に落ち込みます。そこで頑張っている事実(行動)に視点を向け、期待目標や結果に視点を置き過ぎないようにしました。経営者としてのセルフコントロールです。これにより成果が下がることはなく、社内のストレスの減少や、信頼して任されることからのモチベーションの向上を感じています。

・距離感を変えてみた
組織規模が大きくなる中で、今まで直接メンバークラスに指示をしたことがあったが、ミドルマネジメント層にのみ伝えて、メンバークラスにはミドルマネジメントから話をしてもらうことを意識するようにした。直接トップから話があることは良いこともあるが、その場合も「褒める」や「方向性」の話であって、業務の指示などはしないほうが良いと考えた。正しく話が届いているか気になるところはあるが、マネジメントを信頼して任せること、

・答えを与えることを止めた
マネジメントする上で、今まではかなり細かく指示をすることが多かったのですが、その結果ご本人の成長が止まっているように感じられました。指示を待つようになり、自分で考えたり判断したりすることがない状態です。それは障がいがあるからだと思っていましたが、あるきっかけで彼らも成長できると考えるようになり、常に手厚いフォローをすることを止めて、本人に意見を聞くようにしています。最初は意見を聞いても何も出てきませんでしたが、根気よく続ける中で自分の意見を言えたり、細かく指示を与えなくても自発的に業務を進める場面もみられるようになってきました。

本日のレポートは以上です。
僕も昨年10月から新しい組織に参加し、この4月からはその会社で執行役員もお任せいただくようになりました。また、継続的にセルフケアスキルの普及に努める中で、支援者が習慣化の方法をマスターするための研修も始めるなど、新しいチャレンジを続けています。
またこの一年を素晴らしいものにすべく努めて参ります!


<次回予告>
第29回4bunnno3サロン  2022年4月9日 午前10時00分
テーマ:この仕事をしていて良かったこと

どうしても課題に目が向きがちで、解決策について話し合うことが多かった
本サロンですが、「イイコト」にも目を向けたい!というご意見を頂きました。
とても素晴らしいアイデアだと思います。

そこで、本年度一発目のサロンでは、皆さんが今のお仕事に携わって良かったと
思ったこと、嬉しかったことを共有したいと思います。

 ~情報交換内容~
  ・今の仕事を始めた際の夢、実現したいと思ったこと
  ・実際にこの仕事を始めて嬉しかったエピソード
  ・この仕事を辞めたくない理由


9月までの4bunnno3サロンの日程は以下の通りで、テーマは未定です。ご希望のテーマがあればお寄せください。

<今後のサロンスケジュール>
すべて午前10時から12時の2時間で実施します。
各回エントリーされた方あてに、ZOOMのURLを送信します。

第29回 2022年5月14日
第30回 2022年6月4日
第31回 2022年6月25日
第32回 2022年7月16日
第33回 2022年8月6日
第34回 2022年8月27日
第35回 2022年9月17日

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既存・新規いずれの方もご参加連絡お待ちしております。

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