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第28回 4bunnno3サロン
「この仕事をしていて良かったこと」

2022.05.10

report

就労・定着支援に関わる方が相互に気づきを高め、学びを深める4bunnno3サロン、
第28弾を実施しました。懐かしいメンバーや新規参戦の方含めて7名で実施しました。

テーマ:この仕事をしていて良かったこと

今までどうしても課題に目が向きがちで、解決策について話し合うことが多かった本サロンですが、「イイコト」にも目を向けたい!というご意見を頂きました。とても素晴らしいアイデアだと思います。そこで、本年度一発目のサロンでは、皆さんが今のお仕事に携わって良かったと
思ったこと、嬉しかったことを共有してみました。そうすると今回は、過去イチといって良いほど素敵な回になりましたよ。神回ってやつですね(笑)

個人情報が特定されない程度に皆さんのお話をまとめてみます。因みに皆さんがお話ししやすいように、次の順で話をしてもらいました。
・今の仕事を始めた際の夢、実現したいと思っていたこと
・実際にこの仕事を始めて嬉しかったエピソード
・この仕事を辞めたくない理由

では、どんなお話が出たか見てみましょう!


【 Aさん 】
前職はまったく違う業界で商品企画のお仕事をしていました。そんな折、家族がメンタルを患い、お仕事をしても安定して就業できず家族として支援することの大変さを感じました。その頃、自身のキャリアについても考えていたため「同じことで悩む人の役に立つ仕事に就いてみたい」と考えたのがこの業界に興味を持ったきっかけです。就労支援というお仕事は就職を目指すだけではなく、各自の就労までのプロセスに寄り添い、課題を克服する過程に携われることに素晴らしさを感じました。最初は自分なんかが本当に就職できるのかと悩みながらも勇気を出して電話をし、見学することから始まったご利用者さんの入所から、課題の克服、就職まで一貫して携わり二人三脚で歩を進めたこと、そして今でもその方が安定して就業できていることが、このお仕事を始めて良かったと思わせてくれます。
前職も仕事としては面白く、自分を成長させてくれたと思いますが、今のお仕事は人の幸せを生み出せているという“ダイレクト感”が強いと感じます。良いことばかりではなく、残念なことや思い通りに行かないこと(想いが相手に届かないこと)もありますが、自分の存在が人の役に立てていると感じさせてくれることを嬉しく思います。

Q:途中でやめたくなったことはありますか?
A:正直そんなになかったですが、ビジネスと福祉のバランスを取ることに難しさを感じたことがあります。ビジネスとして売上を追求しながら、現場で起きている実態の中で何を優先するかの判断には悩むことがあります。それでも人にも課題にも真摯に向き合いながら進めることで、その難しさを楽しめているように思います。


【 Bさん 】
人事の責任者をしていた際に、自社の障がい者雇用に携わるようになったのが最初です。その後特例子会社の経営に関わり、さらに障がい者専門の人材紹介会社の立ち上げに参加、また就労移行支援事業所も始めています。会社の考え方として「雇用の創造、人々の成長、社会貢献」というものがあるのですが、当初は働きたくても働けない方にどのように仕事を提供すると良いのかを真剣に悩みました。「仕事をしたいのに諦めてしまっている」という状況をどうすれば打破できるかを今も考え続けています。実現できたこともありますが、まだ足りないとも感じており、そのための糸口を見出す必要があると思っています。
現在複数の地域に拠点を出していることから、それぞれの地域の自治体との連携が強まっており、ボランティアで地方創生やソーシャルグッドな活動をご一緒することが多く、大変有意義に過ごしています。

Q:手帳を保持しない困りのある方の就労を実現したことはありますか?
A:企業での一般就労ではまだないです。ただ親の会との接点があり話をすると福祉就労という機会があることをご存じない方も多く、情報提供することで福祉就労に結びついたケースはいくつかあります。また先日知ったのですが、その親の会のお子さんが当社に入社していました。

Q:これから実現したい夢はありますか?
A:社会に恩返しをするために次の世代を育てたいです。志のある若者に必要な機会を提供したり、必要な人とマッチングしたりすることで、成長する仕組みを創りたいと思っています。またその方法を広く開示し、「こんな方法があるんだ」と皆で共有できるようにしたいですね。


【 Cさん 】
福祉の大学に通っていた頃は、病院のソーシャルワーカーになりたいと考えていたのですが、師事した先生から就労支援の世界のことを教わり、今の会社に入社しました。単純な世界ではなく、しがらみや、それぞれの方の想いのすれ違いや期待とできることのギャップなど、難しいことも多く感じます。就労を目指すことだけが唯一の幸せではなく、その時その方に必要なゴールがあると思うようになりました。現在も就労支援だけではなく、生活支援もしていますがどうしても短い限られた時間で成果を出すことを求められるので、将来的にはもっと長期で支援をできる環境をつくりたいと考えています。

Q:質問ではなく、私の考えていることです。当事者の方と真摯に向き合うと「これだけでは足りない」「あんな支援も必要」と思うことが多くあります。これをクリアするには、それらすべてを提供するという考え方に辿り着きますが、私は最近自分の支援領域を広げず、それができる方を一緒に探すことにしています。私がそれらすべてを提供するとご本人と私の依存のパイプが太くなり過ぎ、その結果他との繋がりが少なく細くなります。人を支えるのに適切な数のパイプがつながっていることも同時に考えたいと思っています。

Q:今まで一番達成感を覚えたエピソードを教えて下さい。
A:沢山あるのですが最近あったことをお話しします。生活支援から就労支援まで継続して関わると4年以上ご一緒している方もいます。それだけ関わっていても、普段は「私に関心がないんだろうな」と思われる方が、私が体調の悪いときに無言でお守りを渡してくれました。そのことがとても嬉しかったです。実は普段から周囲のことを良く見ていて、気遣いもできる方だということがわかり、この方は社会で活躍できる力があるし、それを実現してあげたいと思っています。


【 Dさん 】
最初は絶対になくならない仕事ということで医療・福祉業界を選択しました。家族の多くもメディカル系の職に従事していたことから、まだ家族が携わっていないメンタル系の支援を目指そうと考えました。幅広い業態を持つ企業に就職し、グループホーム、就労移行、リワーク、訪問看護など多くの業務に携わることができ、一通り経験した段階で、さらに深く現場に携わりたいと考え、現在の特例子会社に転職をしています。自分が年齢を重ねる中で、その時に関心のある領域に関わっていきたいと考えています。今は自分も働き盛りであるため就労支援に携わることにとても遣り甲斐を覚えています。この世界にいて嬉しく思うのは、就労移行に携わっていた際に友人である東大の方とメタ認知の手法を確立して広めており、現在では1500人ほどの方がご利用いただくほどになっています。何年も携わった支援対象の方の生活が豊かになっていく様を見ることができ、そのそばにいられる経験は得難いものだと感じます。

Q:医療現場から企業に移って感じることはありますか?
A:課題が違うと感じます。若いときに高齢者介護の課題に対しては自分にできることは少ないと感じましたが、現在の支援では将に今の自分に年に近い課題であるため一緒に考えることに熱が入ります。その意味では福祉と一緒に歳を重ねていけるのかもしれませんね。

Q:今後どのようなチャレンジをしていきたいですか?
A:3年前に取得した公認心理士の資格がありますが、まだそのノウハウを使った支援領域は未知のものですから、いつかはチャレンジしたいと思っています。


【 Eさん 】
元々は企業で営業をやっていましたが、今でいうブラック企業でこのままこれを続けるのかと思っていました。初めて自分は何をやりたいのか考え「人のサポートをする仕事」に就くことにしました。重度障がいの方の支援から始めたのですが、就労に携わる機会に恵まれ今に至ります。自分自身が仕事で悩んだ経験があるため、仕事に困りのある方の支援をしていると自分にマッチした仕事が出来ていると感じています。最近発達の若年層の方の支援をしています。その中のお一人が先日起業しました。生活が昼夜逆転して、面談の約束もなかなか守れなかった方で、私としては十分な支援ができたとは感じていなかったのですが、彼が電話口で「Eさんのサポートを受けるまで、障がいのことは隠して生きていましたが、自分のことを理解してくれる人がいるという事実が僕に勇気をくれました。全部自分でやろうとせず、これからは色々な人に助けを求めながら生きていきます」と話してくれました。人の人生の節目に関われることはこの仕事で得られる喜びですし、もっと幅広い困りや課題を支援できるようになりたいと思います。

Q:20年近く携わっているモチベーションはなんですか?
A:通所施設ではないためスポットの支援になる反面、非常に広い範囲の方の初期段階の支援に関われることです。社会から孤立した方と接点を持ち、適切な情報や機会を提供することで社会の輪に繋いでいると感じています。


【 Fさん 】
早くに結婚し、子供がある程度大きくなった段階で「できる仕事をしてみよう」と思い買ったアルバイト雑誌の「あなたの力が必要です」というキャッチに惹かれ、重度障がい者の生活支援の世界に入りました。献身的に関わる中で良かれと思って言ったことを相手から否定された時に、自分の価値観と違うことを痛感し、それから沢山のことを学ばせてもらったと思います。そんな中障がいがあっても働いている人たちがいることを知り、現在は就労移行支援に携わっています。就職は難しそうだと思っていた方が毎日の関りで変化成長して就職し、今も継続就労されていることを嬉しく思います。今は地域で一番の事業を仲間と一緒に作っていこうと考えています。

Q:この仕事を続けたいと思う理由はなんですか?
A:ご利用者は皆さん、心に傷を負い、困りを抱えていますが、本来あるチカラが開花すれば大丈夫と信じています。私に出来ることは少ないですが、ご本人がそのチカラに気づけるお手伝いはできると思っています。


本日のレポートは以上です。
皆さんそれぞれのきっかけでこの世界に入っていますが、土曜日の午前中に何かを得よう、この場で仲間と繋がり支援の幅を広げたり、新しい価値観に触れようとされているのですね。このサロンが少しでもお役に立てていると聞けて、僕もこの場を続けていこうと思えています♪


<次回予告>
第29回4bunnno3サロン  2022年5月14日 午前10時00分
テーマ:今年度で実現したいこと

前回に引き続き前向きテーマの第二弾です。
2022年度で、何か実現したいと思っていることはありますか。叶えたいことに大きいも小さいもありません。今のご自身にとって踏み出したい一歩や、手にしたいことなどあれば、この機会に話してみませんか。そのことから何かが始まるかも知れません。

 ~情報交換内容~
  ・今年度で実現したいこと
  ・なぜそれをやりたいのか
  ・そのために今取り組んでいること
  ・どんな応援をして欲しいか


<今後のサロンスケジュール>
すべて午前10時から12時の2時間で実施します。
各回エントリーされた方あてに、ZOOMのURLを送信します。

第29回 2022年5月14日
第30回 2022年6月4日
第31回 2022年6月25日
第32回 2022年7月16日
第33回 2022年8月6日
第34回 2022年8月27日
第35回 2022年9月17日

サロン会員への登録をご希望の方はこちらをご覧いただき、手順に従ってエントリーしてください。
既存・新規いずれの方もご参加連絡お待ちしております。

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