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川崎市と取り組む企業向けセミナー

2022.05.23

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僕がご一緒する機会の多い川崎市には、川崎市内外の企業や障害者就労支援機関と行政が一緒に、障害者雇用の研修、情報共有を行うことを目的にした「川崎市障害者雇用促進ネットワーク会議(https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000118841.html)」があります。

年に6回ほど実施、都度ゲスト講師を呼んで雇用企業と学びを深めていて、昨年は僕も仲良くして頂いている慶應大学の中島先生や、東京大学先端研の近藤先生なども講師を務めて下さっており、そんな中に混じって毎年1度僕も同ネットワーク会議で講師をしています。

僕の担当は川崎市と一緒に作成した「多様な人たちが輝くためのパターン・ランゲージ(通称:キラパタ)」にまつわるもので、僕がもっとも効果実感が高いと感じるキラパタの4番目にあたるメソッドである「活躍のアイデア会議」の体験研修をここ数年やっています。

昨年11月の実施日、本会議の運営責任者の企業応援センターかわさき(https://www.kigyououyen-kawasaki.online/)の代表荒木さんと終了後に飲みながら語りました。

~以下そのときの回想~
荒木「北村さん、なんか悔しいんですよ」
北村「急にどうしたんですか?」
荒木「今日の活躍のアイデア会議の研修も良かったのに、参加企業数が少なくないですか?」
北村「まぁ、そうですね、枠に空きがありましたものね」
荒木「障がい者雇用が本当は上手くいっていない企業さん、まだ沢山あるんです。でも今の研修内容じゃ人が集まらないです」
北村「えぇっ、僕のせいみたいですね(笑) なるほど、でもいい議論テーマですね。本当に受けて欲しい企業さんが受けたくなる研修内容にしたいのですね、どんなのがいいですか?」
荒木「それを一緒に考えて欲しいんです!」

~回想修了~


お酒が入っていつも以上に熱い荒木さんに説得され、川崎市と企業応援センターかわさきと僕との半年にわたる企画会議が続きました。
年6回の各講師の研修を単発ものとして考えず1年通じて連続的に捉える工夫やテーマ設定、企業への営業のあり方なども再考し、その上で僕が研修で扱う内容も大きく変えることにしました。

それは企業応援センターかわさきさんが足で稼いだ、障がい者雇用の上手くいっていない企業の雇用担当者が最初の一歩で困っている「どうやって障がい者雇用を始めることの社内理解を得るか」をテーマにすることです。

社内理解の対象は大きく2つあります。
①経営陣
②雇用現場

①はドライな経営判断ですので、データや実情などの情報をご参加者にお土産としてお持ち帰り頂くにとどめます。①が動くことが前提ではありますが、②はもう少しウェットなテーマになります。そこで今回の研修ではどのように雇用現場と話を進めれば良いかというグループワークを実施することにしました。キラパタの2番目のメソッド「まずは出してみる」を応用した研修です。

半年かけて準備した本企画が、障がい者雇用が進まずに困っている企業さまに届き、何かの変化が生まれる機会になれば幸いです。

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