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LGBTQ+からダイバーシティを考える
D&I検定を取りました

2024.06.08

report

皆さんはLGBTQ+についてご存知でしょうか? 音としては聞いたことがあっても、それぞれが何を指していて、どんな意味なのかを正確に説明できる人は少ないかもしれません。僕もちょっと怪しかったです(笑)。

友人である星賢人さんは、自身が代表を務めるJob Rainbowにおいて、「自分の中にある“違い”を通じて他者の“違い”を尊重し、その循環の中で自分が尊重されることにより誰もが自らを誇れる社会を実現する」というビジョンを追求しています。

そのビジョン自体は、僕たち障がい者支援者の目指すものと何も違わないというのが最初に感じたことでした。そんなJob RainbowがD&I検定を始めたと聞いて、「じゃあ受けてみようかな」と気軽な気持ちで受講しました。15のテーマをオンラインで学習するのですが、この動画がとても良くできており、分かりやすかったです。また、LGBTQ+についてだけでなく、「障がい」、「外国にルーツのある人」などのテーマごとに、実際にその属性の方が講師としてお話しし、ご本人の困りごとや経験を語っているのも、とても良くできているなと感心しました。

マイクロアグレッション(意識的か否かにかかわらず日常で起こっている差別的言動)やアンコンシャス・バイアス(無意識的な偏見)など、聞いたことはあっても意味を理解していなかった言葉を把握し、実際に各属性で何が起きているのかを見聞きすることで、「あれ、僕も無意識に偏見を持っているのかも」と思いました。

外国にルーツのある方ってどんな人をイメージしますか?と問われたとき、外国籍の方が旅行で日本に来ていることを最初にイメージしましたが、その次に日本に長年住んでいる方などは思い浮かびました。しかし、両親が外国にルーツがあるけれど日本国籍を持っている方の子供(日本語が主言語で育ちも日本)の方は、見た目が違うだけで日本人だというのは確かにそうだと思いました。ただ、その方が日本語を話すと「日本語がお上手ですね」と言われるのは違和感がありますよね。ご本人からすると「当たり前だろ」と思うけれど、毎回言い返すのも面倒になりますし、「私はいったい何人なんだろ。。。」と悲しい気持ちになることも容易に想像できます。

僕たちは勝手に、“日本語を上手に話す見た目が外国人の方は、日本人ではない”という偏見を持っているわけです。

これに気づいたとき、「あぁ、なるほど。僕も偏見に加担していたかもしれない」と思いました。まずは思いこまずに、どんな境遇の方がいるのかを知ること。そして彼らと積極的に接点を持ち、偏見のない言葉を選んでコミュニケーションすることです。こちらから相手との違い(に感じること)に土足で踏み込まず、相手から情報の開示があった際には、何か困りごとがあるか、手伝えることがあるかを尋ねることで、ストレスのない良い関係が作れると思います。

今までは障がいの世界だけからD&Iを見ていましたが、もっと広いテーマであることに改めて気づくことができました。皆さんもご興味があれば、検定を受けることをお勧めします。

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