2026.03.22
know-how
セルフケアトレーニングは、4つのセルフケアスキル(次回ご紹介します)を日常の習慣として身につけるための方法です。ただ知っているだけでは十分ではありません。実際に使えるようになると、ご本人の特性から生まれる困難や生きづらさを軽減できます。
僕の認識では、セルフケアの知識を学ぶ機会は増えてきていると感じます。しかしそれでは不十分だと考えます。
障がいのある方が社会で困難を感じる主な理由は、社会のストレスや環境で自分の能力を十分に発揮できないことです。問題が生じたときに相談する、困難を伝える、状態が悪くなる前に回復する選択をするなど、これらの知識は多くの方が持っているでしょう。しかし、実際にそれを実践できるでしょうか。
例えると、火事の際の避難訓練と似ています。火事の際に避難することは当然ですが、実際の火災では予期しない事態が多く発生します。思っていたより火の回りが速かったり、煙が目にしみたり、想定していたコースが使えなかったり、仲間が負傷したり。そのため、本格的な避難訓練では様々な条件を設定したシミュレーションを行い、繰り返し訓練を重ねることで、実際の状況でも冷静に行動できるように育成します。座学だけで終えることはありません。
多くの方が社会での困難に直面していますが、実際の対処法のトレーニングが不足していることが課題なのです。
しかし、心配は不要です。必要なスキルは本格的な避難訓練ほど複雑ではありません。次のページで紹介する4つのスキルを学び、習慣化するだけで、どんな状況でも困難を乗り越えることができます。これらのスキルを習得することが、自分自身を大切にする「セルフケア」に繋がります。
