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6 ご利用者が手に入れる4つのスキル

2026.04.27

know-how

ご利用者がセルフケアトレーニングで習得するのは次の4つのスキルです。

状態把握:自分の状態がわかる
特徴理解:状態変化に伴う自分の特徴に関する知識がある
回復対処:状態に合わせて必要な予防や回復対処ができる
配慮相談:状態を周囲に適切に報告し、配慮相談できる

一つずつ解説をしてみます。

① 状態把握:いま何が起きているかを捉える
まず最初に理解しておきたいのは、「状態把握は簡単ではない」ということです。
例えば、多くの大人にとって身体の不調は比較的わかりやすいものです。頭痛であれば、違和感から始まり、徐々に痛みが強くなることで「頭痛だ」と気づくことができます。
一方で、小さな子どもはどうでしょうか。幼い子どもは状態の違いを捉えることが難しく、「痛い」としか表現できません。どのような種類の痛みなのかまでは言語化できないのです。
メンタルの状態把握はこれに近いものがあります。
多くの人は、自分の不調を細かく言葉にする経験をしてきていないため、「なんとなくつらい」と曖昧に捉えてしまいがちです。だからこそ、自分の状態を具体的な言葉で捉えられるようになることには大きな意味があります。
自分のツラさを言語化できるだけでも心理的に楽になりますが、他人が理解や共感してくれるなどの変化も起こりやすくなり、本人のストレスが軽減される効果もあります。

② 特徴理解:なぜ起きるか・どう推移するかを知る
状態を把握できるようになると、次に見えてくるのが「自分のパターン」です。「なぜ起きているのか(原因)」「どのように始まるのか(予兆)」「どのくらい続くのか(特性)」といった流れが見えてきます。
例えば頭痛であれば、
気圧の変化によって起こり、最初は違和感があり、30分ほどで強い痛みに変わる。放置すると翌日まで続くこともある、といったように、自分なりのパターンが理解できます。
メンタルにおいても同様に、前出した「特性や価値観」「三大生活基盤」「感情」「サイン」が相互に影響し合いながら一定のパターンをつくっています。
不調を「よくわからないもの」として恐れるのではなく、把握できるもの、予測できるものへと変えていく。これが特徴理解の役割です。

③ 回復対処:自分に合った行動をとる
特徴理解が進むと、「では自分はどうすればよいか」が見えてきます。
例えば頭痛であれば、予兆の段階で薬を飲むことで悪化を防げる、といった具体的な対処が可能になります。
メンタルにおいても同様に、休息を取る、作業量を調整する、環境を変えるなど、自分の状態に合わせた行動を選択できるようになります。
重要なのは、「我慢する」ことではなく、自分の状態に応じて適切な行動を選べるようになることです。

④ 配慮相談:周囲と連携して環境を整える
セルフケアは自分一人で完結するものではありません。状態把握と特徴理解が進むことで、自分の状態を他者に具体的に伝えられるようになります。それにより、必要な配慮を相談することが可能になります。
例えば頭痛であれば、薬を飲むための離席や、一時的な業務調整を相談することが考えられます。
メンタルにおいても同様に、業務内容の調整や周囲の理解を得ることで、無理なく働き続けることができます。

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