2020.04.15
know-how
ここ最近、いろいろな事業所の方と連絡を取り情報を集めています。
まずは、障がい者福祉の事業所は社会のインフラとしてこの状況下でも普段通り運営されているところが多いようですね。ご利用者さんのご不安もある中で、運営を続ける支援スタッフの皆さんのご負担は計り知れません。
心より感謝します。
しかし、ご支援者の方が体調を悪化したり、ストレスを溜めすぎてはもったいないですね。
適度に疲れを回復する術を使って、まだ続くであろうこの状況を乗り切りましょう。
そこで、今回は疲れ回復の方法をお伝えします。
このメソッドは、疲れやすいご利用者にも有効な策ですので、この機会にぜひ事業所内で習得して、疲れ知らずの環境を構築してください♪
【疲れる理由を知る】
疲れには大きく肉体的な疲れと精神的な疲れがあります。
強い負荷を与えると疲れることは皆さんご存じですが、意外に知られていないのが日常生活で疲れる理由です。このほとんどが「同じことを続ける」ことだと知っておくと良いでしょう。
こんな経験はありませんか?
・同じ仕事を続けると疲れるけれど、時々違う仕事をしたほうが楽な気がする
・休みの日にだらだら一日中していたら、余計に疲れた
疲れは、同じことを続けると生まれるので一日中寝てると疲れます Σ( ̄ロ ̄lll)
疲れないためには時々違うことをしてリセットすると良いのです。ダラダラしたいときだってありますよね。僕はダラダラしても良いと教えていますが、ダラダラする合間にリカバリープランを挟むことをお勧めしています。これでダラダラしても疲れなくなりますよ♪
このリセットで実施する行動を「リカバリープラン」と呼んでいます。
リセットのタイミングを定期的に設けることは非常に有効であるとレポートされています。人によりますが、60分~90分に一度、5~10分のリカバリープランを挟むだけで、一日中疲れずに過ごすことも可能です。一日の終わりに疲れの蓄積が少ないと、翌朝もスッキリ目覚めますし、週の終わりでも息切れしなくなります。
【疲れを回復する方法】
①いま取り組んでいることから物理的・精神的に離れます(その場を離れ、別なことを意識する)
②使っていた体や精神(脳)を使わずに、逆に使っていなかったことを意識して実行します。
例えば、一人でPCに向かって集中していた人は、リカバリープランでは一人でいるより誰かと話しながら肉体疲労を解決することを意識します。また、人と関わって疲れた人は、人から離れてリラックスできる環境で音楽を聴くなどのプランが良さそうですね。
以上です。簡単でしょ(^^♪
最初は次のリカバリープランの中から選んで組み合わせて試してみましょう。
肉体疲労のリカバリープラン:
1)血流改善: ストレッチ(首・腰・肩・手足)、マッサージ、歩く など
2)リラックス: 洗顔、肘まで手を洗う、深呼吸、仮眠、横になる など
3)栄養補給: ナッツ類、大豆食品、干し梅、ドライフルーツ など
4)水分補給: 水、お茶、炭酸水 など
精神疲労のリカバリープラン:
1)五感: 映像・写真、音楽、アロマ、好きなタオルを触る など
2)嗜好品: ジャスミンティ、コーヒー、タバコ、ミント など
3)関わり: ちょっとした会話、安心できる場所に居る など
4)リラックス: 瞑想・目をつぶる など
【リカバリープランの一例】
私の教え子で上手だった方の一例を記します。彼女は50分間集中して業務に取り組んだ後、10分間の定期的なリカバリータイムを実施していました。内容は次の通りです。
最初の5分間で目を閉じて机に突っ伏しながら、スマホとイヤホンを使って事前に準備しているお気に入りの5分程度の曲を聴き、その後軽く室内を歩いた後、同僚と談笑しながらストレッチをし、お手洗いに行き、業務を再開する前に一口お茶とナッツを口に入れます。
最初からこのようにできたわけではありません。すぐに疲れてしまい、2日続けて活動することが難しかった彼女は、リカバリーの重要性に気付き、一つひとつ自分に適したリカバリープランを試行錯誤しながら作り上げました、10分間でこんなにたくさん!と思うかも知れませんが、慣れている彼女にとっては非常に自然にゆったりと取り組んでいるようでした。
いかがですか。
忙しいとリカバリーを疎かにしていると、本来の力を発揮できなくなります。自分にあったリカバリーの手法と習慣を手に入れた人は、長く安定して就業することができるようになります。
コロナ環境でストレスが溜まりやすくなっている今こそ、リカバリープランをマスターするチャンスですよ♪