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状態を安定させる三つの基盤 ~ストレス編①~

2020.05.26

know-how

K-STEPの研修で、状態に影響を与えるものとして「生活三大基盤」があるとお話しています。
 ・睡眠
 ・食事
 ・ストレス対処

第三回目の今回は「ストレス」を取り上げます!
ストレスについては、①溜めない方法 と ②たまったストレスを解消する方法 の2つをお伝えしたいと思います。今回は ①溜めない方法 について書いてみましょう。


◆ストレスが溜まる理由
「激しい気温変化」、「苦手な人の話し方」、「満員電車に乗ること」、「将来のことを考えること」などストレスが溜まる原因はそれぞれですが、実は共通点があります。

自分ではどうしようもできないこと

気温を変えられないし、人の話し方は変えたいけど変わらないし、満員電車に乗りたくないけど遅刻は嫌だし、将来は憂鬱だし・・・ 

一番良いのは、これらの問題を解決してしまうことですね。
気温に強い体を作ったり(どうやるんでしょ 笑)、嫌な人とは関わらないようにして、通勤や通学をやめて、将来はHAPPYだと思い込む!
できなくはないかも知れませんが、なかなか大変そうですね。
そこで、今回は2つのステップで考えて行動することを伝授します。
 Step1:上手に避ける、逃げても良いと思う
 Step2:そのことを必要な相手に共有する

◆Step1:上手に避ける、逃げても良いと思う
まずは自分の状態を大きく低下させるストレスの原因を書き出してみましょう。次にその中から特にストレスが大きいと思うものを3つ程度選んでください。(決まりはないですが、最初は3つでやってみましょう)
そして次のようにルールを作ります。

ルール1 「自分の3大ストレスがある場合は、避けたり、逃げても良い」

僕が関わってきた方の多くはストレスに出会うと、強い反応を見せるか、その場で我慢するかのどちらかの行動を取ることが多いと感じます。前者は強い反応(怒りや自己否定など)が二次的なストレスになり、より強く本人の状態を悪化させていると思われます。後者では心も体もストレスを浴び続けるためにダメージが大きくなりがちです。
ですから、自分が選んだ3大ストレスに関しては逃げても良いことにしましょう。逃げてしまったことを「私はダメだぁ」と思ってしまう方も多いかも知れませんが、ルールを決めてしまえば大丈夫です。上手に逃げたことを自分で褒めてあげましょう。

逃げ方を例示してみましょうか。
「激しい気温変化」:エアコンを調整してもらう、服装を相談する、
          自宅でできることをさせてもらう など
「苦手な人の話し方」:その人から離れさせてもらう、席を変えてもらう、
           耳栓の使用を認めてもらう など
「満員電車に乗ること」:時間を変えてもらう、一度降りる、
            自分の世界に入る(動画を見る) など
「将来のことを考えること」:将来のことは置いておく、楽しいことを考える など

Step2:そのことを必要な相手に共有する
逃げることを自分で決めているだけでは、周囲とトラブルになるかもしれませんね。例えばエアコンを勝手に調整したり、勝手に時間を変えたりすると、周囲の人が「なぜ?」と思うこともあるでしょう。
そこで2つ目のルールです。

ルール2 「自分のルールを人に共有しておく」

事前に自分の苦手とその対応方法について共有する機会を設けておきます。伝える内容は次の4つが揃っているといいですね。
 ・苦手なことの内容
 ・その苦手を避けるルールを設けること
 ・その苦手に出会った場合の具体的な行動の仕方
 ・苦手に出会った場合は連絡をすること

伝え方の例はこんな感じです。
「私は満員電車がとても苦手です。そのことがストレスになり、体調を悪化してしまいます。ですので満員電車からは逃げても良いというルールを作りたいと思います。具体的には、満員電車になりにくい10時出勤にさせてください。それでも満員になっていた場合は、電車を1,2本遅らせて調整することを認めてください。その場合はメールで連絡をします。」

今回は以上です。
大きなストレスは誰にとっても辛いものです。事前に決めておいた3大ストレスから上手に逃げられるようになっておくと、ずいぶん楽になりますよ。
次回は ②たまったストレスを解消する方法 をお伝えしますね。

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