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第1回 4bunnno3 サロン

2020.07.13

report

事前ご案内通り7月11日に第1回目のサロンを実施しました。
ご参加は僕含めて4名で、就労支援のセンター長、特例子会社の経営者、この業界に興味を持つキャリアカウンセラーの方と多彩な面子でした。

当初の予定では僕のセルフケア講義30分に、そのあとは皆さんの持ち寄った情報を共有してディスカッションのつもりでしたが、まぁいつも通り僕の講義は長引いて1時間でした(笑)
では皆さんもご覧ください。


【社会で多様な力を活かすための セルフケアトレーニング】

右図は厚生労働省が「職場における心の健康づくり」の中で4つのケアについて触れた図です。セルフケアは就労する本人が身に付ける「自分でストレスに気付き、
対処できる力」であり、次のラインによるケアと連動することで職場で機能します。しかし、就労支援の世界でもまだ正しく浸透しておらず、セルフケアのことを「生活リズムを維持する力」くらいに理解している方も多いですね。
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なぜ4bunnno3では職業準備の段階でセルフケアを強く推奨するのか。それは多くの就労移行支援事業所が抱える課題をクリアできるメソッドだからです。
<就労移行の悪循環>
ご利用者の自主性が弱く、状態の波に翻弄されていることで利用率が低いまま、通所しても突発的な相談対応が多くなりがち。ご支援者はやるべきことが進まず残業が増え、ストレスが高まります。負担が多いわりにご利用者の成長が芳しくないとご支援者の無力感が高まり、機能しない組織に対して不満を覚え離職が増えます。このような環境では就職率や就職後の定着率も上がらないため、請求報酬も少なくなります。
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「ご利用者」と「ご支援者」、「経営状態」が相互に機能し合いながら良い循環をすることが理想です。
<就労移行の好循環>
ご利用者の通所する機会が増え、学びの意識やモチベーションも高いと、ご支援者の指導やプログラムが機能しやすくご利用者の成長が加速します。ご支援者も自分の支援でみるみる成長するご利用者を見ているとモチベーションが高まり、離職率は低下します。ご利用者の通所率や定着率が高いので、請求報酬も増えます。
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好循環の実現の大切なポイントは何か。それはご利用者とご支援者の正しい関係性をつくることだと考えます。しかしご利用者は症状に翻弄されるとその実現は難しいですね。そこで「成長を妨げる要因(症状)を取り除く(緩和)」ことが大切です。さらに自主性が育つ関りができると尚良いですね。
ご支援者も多忙で、特に経験値によって業務量や内容差が大きいようです。忙しい人はドンドン忙しくなるというやつですね。そこで「経験値の差なく支援できる仕組み」を取り入れることが必要です。さらにその支援によりご利用者がグイグイ成長するとご支援者はハッピーな気持ちになります。そういった支援の仕組みが必要ですね。

・・・今回の講義はここまでです。次回はセルフケアトレーニングの解説をします。


【ディスカッション】
後半は自由にいろいろな話をしました。
・支援者として思うセルフケアトレーニングの重要性「課題や対処が見つかる」
・先日あった職場でのトラブル「突発面談が多い」
・採用で見ているポイント「障がいの受容度」「それでも良い人を見ぬくのは難しい」
・セルフケアトレーニングの課題「もっと気軽にできるようになる」
・障がいの「ある・なし」ではなく困りのレベル感で対応できる社会を創る

次に、次回以降このサロンをどうしたいか話しました。
・企業、大学(学校)、支援者、障がいのある方などいろいろな方が参加する
・毎回事前にテーマを決め、それに見合ったゲストを呼ぶ
・人数は100名を目指す
・人数に合わせた議論の仕方をする

ご参加の皆さんもこのサロンの可能性を感じて下さったようで、これからこのサロンを盛り上げていきたいと感じて下さったようです。zoomの可能性もまだまだありそうです。しばらく無料でやってみますので、是非遊びに来てください。

第2回4bunnno3サロン 2020年8月1日15時スタート 
ご参加ご希望の方はこちらをご覧いただき、手順に従ってエントリーしてください

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