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4ぶんの3 という名前の意味

2020.09.01

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初めての方でも最近はもっぱらWEB会議を使ってお会いします。

「4bunnno3の北村です」と自己紹介するわけですが、お話終わりの雑談中に、「4ぶんの3ってどういう意味なんですか?」と聞かれることが多くなりました。
そっかー名刺には書いてあるけどHPには書いてないんだなと初めて気が付きました。

「4つあるメソッドのうち3つだけ教えるから、最後の一つは自分で考えてね という意味ですか?」とか、そういうことにしようかなと思うような深読みをして下さる方もいたりして、皆さんがいろいろ考えて下さるいい名前だなと改めて思っています(笑)

僕の名刺には次のように書いてあります。

4ぶんの3の意味
100点を目指さず、頑張り過ぎず。ほどよい感覚を4ぶんの3と表現しました。
多様性の実現には、たりないくらいがちょうど良いのです。

この名前を自分の活動の名前にしたのは2011年頃に遡ります。

障がい者の就労定着を自分の人生のフィールドにしようと決めた頃なのですが、外からヤイヤイ言うだけでなく、自分も障がい者就労を実現したいと思い、当時のご縁から廃材を使ったバッグを障がいのある方が作るという企画を進めていました。ソーシャルアントレプレナー(社会起業家)向けの助成金プロジェクトにエントリーし、頂いたお金でプロのブランドスタートアップの支援者を雇い、障がいのある方でも大部分の工程を担当できるバッグを2年かけて作りました。

製造工程も整い、製品を世に出せる形ができてきた際に問題に気付きます。

実は当初からSLOW という表現が近いと思い、カピバラをロゴデザインにした「SLOW&・・・」というブランドイメージが出来上がっていました。しかしバッグのデザインがメッセーンジャースタイルで、どちらかというとスピードをイメージさせるため「SLOWという言葉との相性が良くないので、ブランド名を変えたほうがいい」とアドバイスを受けました。

一度できあがっていたイメージを変えるのは大変です。
僕の中にあるブランドメッセージは上に書いた4ぶんの3の意味なのですが、4ぶんの3という表現が出るには1か月近く悩みました。

たりないってどれくらい? 半分? 50%? 
75%? スリークウォーター?

こんな会話をたくさんしながら、それをデザインイメージにして沢山見せてくれるのですが、「これだ!」というものにはなかなかたどり着きません。

「今日も決まらなかったなぁ・・・疲れたね、飯でも食おう」と、4ぶんの3立上げ支援をしてくれていたラ・バルカグループの夏目代表と恵比寿のうどん屋さんで話をしている最中に、どちらが言い出したかわかりませんが、ぽつりと呟いた「よんぶんのさん」という言葉に2人で「おぉおぉお、なんか良くない!」となったのを覚えています。

その足でブランド支援者のオフィスに戻り、「よんぶんのさん」という音のイメージを伝えて、今のロゴなどが出来上がりました。因みにロゴは 折り紙文字 という、折り紙で作った4bunno3オリジナルの文字です。

当時彼らが作ってくれたイメージ動画はその年の大きな広告展で受賞もしました。

バッグ製作の活動を5年で終えた際に、4bunno3 という言葉も一度手放していたのですが、2019年にまた個人で活動を開始する際に「n」を一つ増やして4bunnno3 として再開しました。
※「n」は僕が支えたい人を表す自然数nのことで、障がい者、職場、支援者をそれぞれ表しています。

今も昔も変わらず、たりないくらいがちょうどいい と考えられる世の中を目指して活動しています。

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