2020.09.23
report
就労・定着支援に関わる方が相互に気づきを高め、学びを深める4bunnno3サロン、第4弾を実施しました。順調に回を重ねています。
新たに6名の方が人づてで聞いてくれたとのことで参加されました。顔ぶれも多様になっており、ピアとしてご支援される方や新聞記者の方もご参戦です。今回は僕を入れて11名で実施しました。
最初は恒例の僕のセルフケア講義からスタートです。皆様もどうぞご覧ください。
【社会で多様な力を活かすための セルフケアトレーニング④】
セルフケアトレーニングについてお話します。簡単にいきますね(サロン中は40分くらい話してしまいました)
トレーニング1は本人によるセルフチェックです。習慣作りが苦手という方も多いでしょう。この後のトレーニング2と組み合わせることで、支援者が習慣作りのお手伝いをします。また、習慣化は社会に出る際に必須の力ですから、苦手で終わらせず、このトレーニングを通じて「できる!」の経験を手に入れましょう。
トレーニング2は本人と支援者が記入内容に関して会話をしますが、目的が3つに分かれています。
2-①では、本人が記入した内容を端的に報告します。ただ読み上げるだけですが、正しく言えなかったり、余計なことを話しすぎたりするクセが出ますので、ここで的確に指摘することで、端的な報告の習慣を身に付けます。1週間もすれば皆さん上手になりますが、これだけで沢山の効果を実感できますよ。
2-②では、ひとつ支援者が質問をします。質問には相手の頭を動かす効果があります。この仕組みを使って
本人が気づきや学びを深める支援をします。もちろん出てくる情報は支援者にとっては至極のアセス情報です。
僕のお勧めの質問は右図の通りです。支援経験が浅い方でもすぐに使いこなせますね。
2-③では、今日の過ごし方を考えます。ポイントは必要な回復対処と配慮です。支援者も本人も、回復対処や配慮は無いほうが良いと考えている方が多いですが、それは間違いです。僕が大切にしているのは回復対処や配慮上手を育てることです。これは配慮を提供する感覚のある企業さんもほぼ同じ意見ですよ。因みに配慮を提供する気がない企業さんは認めてくれません(笑) 皆さんが入れてあげたい企業さんに合わせてご調整ください。
トレーニング2までは毎日実施し、トレーニング3は月に一度の振返りです。
1か月のお互いの気づきを共有するだけで、学びがあるでしょう。気づきを記録しておくと、就活の際の自分トリセツ作成が楽なります。
【ディスカッション】
皆さんから4つほど話したいテーマが出て、今回は次の2つについてグループディスカッションをしました。
1.サテライト型就農
エスプールやスタートラインなど障がい者雇用の一つの手法として、サテライト型就農が毎日のようにニュースで見かけるようになりました。賛否いろいろあるテーマですね。
障がい者支援をしている立場では、好ましくないと感じる方も多いと思います。主な理由は 「法定雇用率目当てとしか感じられない」 「採用企業と雇用した障がい者の接点がほぼない」 「大切にされていないように感じられる」 などのようです。
一方で 「行き届いたサポートで働きやすいと感じる方もいる」 「採用企業にとってはありがたい、法定雇用率を満たせる」 「実際に雇用が生まれ、そこで幸せを感じる人もいる」 などの声もありました。
僕個人としては、選択肢は多いほうが良いと思いますので、いいと思います。しかし僕の教え子は一人も行っていません。彼らが何を選択するかが大切ですね。サテライト型就農に望んでいく人はそれで良し、望んでないけどそこしかないから行くというのは本人や支援者にはまだ何かできる課題があるかも知れませんね。
因みに前出のスタートラインの役員と友達なのですが、彼は 「僕たちもまだまだ改良の余地があると思っています。」とのことでした。一概にダメというのではなく、それぞれの創意工夫でもっと素晴らしい世界を創り上げましょう。
2.コロナ対策
企業からの情報では
週に数日のリモート就業、オフィスの換気の徹底。マッサージルームなどは消毒や検温の徹底、施術台の間引き運転、施術後の消毒工程の追加。
支援者からの情報では
営業を基本止めても居場所が必要な人のサポート対応、在宅でできることへの移行、通所を午前と午後に分けて密防止、リモート用の資料作成(今後のプログラムに使える材料が増えた)、などが上がっていました。
9月中旬現在では随分機能が回復してきている所も多いようですね。感染者が出ないようにするのはモチロンですが、出た際の対応マニュアル化も進んでいるとのこともあり、確実に皆さんウィルスパンデミック対策が進んだようです。
【参加しての感想】
・自分からテーマを起案して話ができたので参加感があって良かった。
・素人質問にも皆さんが丁寧に答えてくれて嬉しかった。
・職場外の方と話をする機会がなかったが、クオリティが高い情報が嬉しい。
・実践している方が多く、そういった方の情報ももっと聞いてみたい。
・ネガティブなテーマもざっくばらんに話せるのが嬉しい。
・誘ってきた方が楽しそうにしていてホッとした。
・コロナで社会が分断された中で、新しい繋がりができたことが嬉しい。
・普段は個人との向き合いが多いが、議論ができる場はありがたい。
・立場の違う人の話を聞いて「なるほど」と思えることがあった、違う視点は重要。
・支援のあり方について考えることができた、うちの社員にも聞かせたい。
・現状をもっと良くしたい、変えたいと思えた。
・分断をチャンスと捉え、さらに組織や関係を強くできる機会にしたい。
今回のレポートは以上です。
年内の4bunnno3サロンの日程は以下の通りです。各回15時から2時間の予定です。
是非スケジュール調整をしてご参加ください。
第5回4bunnno3サロン 2020年10月10日
第6回4bunnno3サロン 2020年10月31日
第7回4bunnno3サロン 2020年11月21日
第8回4bunnno3サロン 2020年12月12日
ご参加ご希望の方はこちらをご覧いただき、手順に従ってエントリーしてください。
新しいメンバーのご参加お待ちしています。