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川崎市で企業向けの研修を実施しました

2020.12.11

report

僕が長年ご一緒している川崎市では地域の企業や支援者の交流が盛んです。その一つに雇用促進ネットワーク会議というものがあり、その中心にある 企業応援センターかわさき さんからのご依頼で、企業向けに キラパタ のセミナーを実施しました。

内容は、3時間構成の「活躍のアイデア会議」セミナーを2時間強に時間短縮して欲しいというもの。時短の依頼はこの世界では多く、どこかを端折ったり運用の仕方を工夫したりして可能な限りご受講者のメリットに影響しないように調整します。さらに相談を始めた数か月前はコロナに対応してリモートの予定でしたが、途中で規模を縮小しながら対面で実施することへの対応など、スタッフの皆さんと何度も打合せを重ねて当日にこぎつけました。

このセミナーのターゲットは精神障がい者の雇用に対して不安を持っている企業の方で、課題に向き合えるようになるためには次の3つの理解が必要だと考えます。
 1)精神障がいへの思い込みを排除し、正しく理解する
 2)彼らが社内で活躍できる環境の整備や関わりを理解する
 3)自社で活躍できる人材の採用の仕方を理解する

実際にそれぞれの不安度がセミナー前後でどのくらい変化したかをアンケートでお答えいただきました。結果をまとめて頂いた表が次の通りです。

それぞれ不安度の満点が5点で、3.7~3.5くらいの不安があってご参加される企業さんが多いのですね。それが2時間程度のセミナーやワークで2点程度に引き下げることができています。実際に雇用してみなければわからないことも多いでしょうから、セミナーとしてはこの結果は成功かなと思っています。

ご参加いただいた皆さんからは
・自分の偏ったアイデアだけでなく、基本的なコミュニケーションについての
 気づきがあった
・自分自身で気づけなかったことに気づけて良かった。精神障害者雇用について、
 少し不安が和らいだ
・障がい者本人の努力だけを求めるのでなく、周りのサポートと環境の工夫が
 必要であると思った
・会社側の一方的な工夫だけではなく、障がい者本人も一緒に会議を行うことが重要
・本人の意見がなかなか取り上げられないことがありますが、同席でお互いに意見
 (発言)できるのが良いと思いました
・「本人の困り事」を主体とし、会社・職場が取り組めることを考えることの
 重要性を改めて感じました
・一緒になったグループの方からも有効な情報をいただくことができました
など、他にも多くの嬉しいコメントを頂くことができています。

学びの効果は、相互の関わり方で何倍にもなります。
リアルのセミナーでも、リモートでも可能な限り、話を聞いておしまいではなく、話を聞いた上で、自分の考えをグループで共有したり、ワークを通じて学びを深めることが大切です。僕のそんなこだわりに付き合って一緒にセミナーを作り上げてくれるスタッフの皆さまに感謝です。

※川崎フロンターレの連覇を祝う垂れ幕の前でスタッフの皆さんとの記念撮影

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