2021.03.30
report
3月16日に川崎市の中部就労兼所センターのご協力で、「K-STEPフォローアップ研修」を実施しました。
先日までレポートしていた神奈川県での「K-STEP研修会 安定的な就労定着を目指すためのセルフケアトレーニング」は主にKSTEP初心者向けの内容ですが、こちらは既にKSTEPを運用している方向けのアドバンス編としての位置づけです。
こちらも昨年の5月ごろから企画が動き始め、コロナ対応はモチロン、内容も今までにないものにしようと、川崎市との打合せを何度も繰り返してきました。川崎市と共同してのKSTEPの取り組みは2015年に始まりましたので、もう6年になります。既にKSTEPをマスターし、使いこなしているご支援者も多く、この川崎市のフォローアップ研修では、僕以外の方がご登壇され情報発信をする機会も増えていました。今年は久しぶりに僕を中心に発信はするものの、他の知恵者とのコラボも捨てがたいということで、僕がファシリテーターを務めて、彼らとパネルディスカッションをすることにしました。
本番当日はこんな環境でウェビナーを放送しました。
先日までの神奈川県の研修の時と違い、放送のプロが参加していないので素人ながらも事前にリハサーサルも実施し、出てきた課題を着実につぶしてながら、頑張って放送したという感じでしたが、これはこれで学びも多く、楽しい時間でした。
特にパネリストを写したりPowerPointを写したりと画面を切り替えることが多いとタイムラグや操作ミスが目立ったため、ディスカッション中のPowerPointの表示はやめて、全員がA4用紙に記載したパネルを持ってカメラで見せるという手法にしました。これがとても良かった!アナログも捨てたもんじゃないです。
パネリストとして参加して下さったのは以下の皆様です。
(五十音順)
小城泰平氏 みずほビジネス・チャレンジド鶴見業務センター
木下明氏 相州メンタルクリニック
砂川 雄也氏 LITALICOワークス川崎駅前南
橋本五月氏 ウェルビー溝の口駅前センター
福るり子氏 東京都教育庁総務部
横田真佑美氏 Cocorport南越谷駅前Office
そして扱ったテーマは以下の通りでした。
テーマ①実践的な K-STEP トレーニングの運用ノウハウ
1)K-STEP トレーニングで大切にしているポイント
2)ご利用者の成長を感じる瞬間
3)支援者が成長を感じる瞬間
テーマ②働きやすい職場環境を整えるための職業準備
1)働きやすい職場環境とは?
2)セルフケアとラインケアが機能している例
3)セルフケアとラインケアが機能するための職業準備とは?
テーマ③K-STEPの対象の拡大(事例紹介)
1)その対象者に利用したいと思った理由や背景
2)利用してうまくいった例・その際の工夫
3)うまくいかなかった例・難しいと感じた点
パネリストの皆さんはさすがに歴戦のKSTEPの使い手だけあって、情報が濃く、お話しが実戦的で面白かったですね。僕も学び多き時間になりました。
終了後、寄せられた沢山の質問に時間の許す限り(なんと8問!)お答えしました。
終了後頂いたアンケートの結果では5点満点で4.6点の高評価を頂きました。以下に頂いたご意見を一部抜粋してみます。
・聞くことのできない話が聞けて参考になりました。次回も参加させていただきます。
・オギさんが言われていたように失敗事例も聞きたかったです。
・KSTEPの使用方法いついて曖昧なところがクリアになったり、備考欄の使用方法に
ついて学びがあった。
・事例を知ることができた。それにより活用のイメージの引き出しが増えたと思う
・実際に使っている雇用側の話が聞くことができた事と、送り出す側が実際に使って
いるうえでの話が聞けたので良かった。
・皆さんがどのように使用しているか、工夫しているかを知ることができました
・K-STEPの活用においてパネリストの方々交え、実例などを紹介いただき当事業所
でも取り入れたいと思う事がありました。
・様々な場面での取り組みを知ることが出来、参考になりました。
・他事業所、企業がどのようにK-STEPを導入しているのか学ぶことができ、参考に
なりました。
・日々支援の中で悩みや自己嫌悪になっている事等の解決策やヒントをいただけた。
・成功と失敗の事例を詳細に聞けた点がとても有意義でした。また、セルフケアと
ラインケアについても知ることが出来、大変貴重な時間となりました。
・これからの支援方法を考えるきっかけになりました。
以上です。
ほかにも多く頂きましたが沢山の実践例を聞けたことが高評価に繋がったようです。
川崎だけでなく全国に広がっているセルフケアトレーニングの実践例。それらの知恵を共有すればもっともっと面白いことができそうな気がしますね♪