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高知県へのリモート研修を実施しました

2021.04.15

report

リクルートknowbeさんからの依頼で、昨年の11月から今年の3月にかけてリモート研修を実施していました。

企画は全部で3種類あり、それぞれ次の通りです。
 ① 就業予定の障がい者向け4日間「おためし研修」×4回
 ② 就労支援者向け2日間「支援者研修」×4回
 ③ 就業予定の障がい者向け10日間「事務訓練研修」×1回

高知県は東西に広いため移動はもっぱら自動車に頼ることが多く、障がい者の方が通勤して就業するには課題があると言われます。そこでリモートでの就業に早くから着目して取り組みをされています。数年前からリクルートknowbeは高知県と連動したリモート就業のための研修を提供しており、僕もこれで2度目の参加です。

講師陣は3者で以下の内容を分担しました。
 ・カラフィス:リモート環境訓練、就職ノウハウ訓練
 ・リクルートknowbe:Excel、Word PC訓練
 ・4bunnno3:セルフケア訓練、コミュニケーション・習慣形成訓練

ただ前回までは講師は高知県に赴き対面で研修を提供していましたが、今回は研修自体もリモートで実施することになりましたので、やり方は刷新する必要がありました。一方、受講者は1か所に集まって頂いているため、現場でサポートぴあのスタッフが連動して支援して下さり、さらに遠隔支援としてリクルートknowbeのスタッフも参加するという万全な体制で実施することになりました。

全員このような環境での研修は初めてなので、実施までは用心深くシミュレーションしたり、打合せを重ねましたが、実際にやってみると想定通りに上手くいかない問題がいくつか見つかりました。しかし参加スタッフも講師も、アイデアを出しながらすぐに修正を行うことで、概ね大きなトラブルもなく実施できたと思います。

最後に実施した10日間の事務訓練では、最終日に各ご参加者がPowerPointで卒業プレゼン資料を作成し、研修での気づきや学びを受けてこれからどんな風に活躍したいかを発表しました。たった10日でしたが堂々と話してくれたことが印象的でした。その後高知県庁の方もご参加されて卒業式まで実施しました。

以下はそれぞれの研修で僕宛のアンケートで頂いたメッセージの抜粋です

「お試し研修」
・学んだのはやっぱりリカバリーを取る事です。
・セルフケアをするには、自分の体調をホウレンソウし、どういう配慮が欲しいかを
 示して、それに応じたときに、恩恵を受けられことを学んだ
・自分軸で思考し行動するという事が分かりました。当たり前のことですが、今まで
 それが出来ていなかったと改めて気がつきました。
・まずは自分の病気のことをメモに詳しく書いて人にしゃべれたらいいなと思います。
・自分の感性や思いを大事にしていこうと思いました。
・正直、社会人になってから一番感動しました。社会人になってから4年しかたって
 ないですが、一生役に立つ知識だと思います。この知識は決して精神障がい者だけ
 でなく、健常者でも同様だと思います。ですので、いろんな人に広めれたらなと
 思います。(この後、自分は後輩に教えてみようと思います)

「支援者研修」
・セルフケアを通してどのようなことを自分の「配慮事項」とするのか。またそれを
 どう伝えていくのかを考える。実際に伝える練習をして必要なことがわかりました。
・自分の状態や気持ちをいかに把握・理解し、その状態に対処していく、回復して
 いく流れを実際に実践でき、とても勉強になりました。
・自分自身、業務内で体調が優れない時も無理をしてやっていた事に気付く事ができ
 ました。自分自身と向き合い、回復対処・配慮相談をする中で、相談をする事は
 業務がしやすい環境を整えていく事につながるのだと実感しました。この経験を
 メンバーに伝え、セルフケアを少しずつでもメンバーと体験できるようにしたいと
 感じました。
・利用者さんとセルフケアにより、毎日体調と気分を決まった時間にチェックし、
 自分を客観的にとらえる練習をしていきたい。
・①今後もセルフケアを実践し、自分のできる事や肯定できる部分を探していく、
 ②メンバーにセルフケアについて伝え、一緒に実践していきます。
・個々のベストなリカバリタイムの取り方についてメンバーさんと話したいです。
・例を出しながら進めてもらえたので、私のような経験が少ない者でも分かりやす
 かったです。
・セルフケアについてとても勉強になりました。セルフケアによって自分自身をより
 客観的に知る事ができ、体調の良い時、悪い時等の回復対処プランを実践的に考察
 する事ができました。北村氏の教え子さん等の話もあり、より具体的に興味を惹か
 れる講義でした。
・障害のある方だけでなく、私達自身も自分の弱みとなる部分と向合い、それを相手
 に話す事は嫌がる方が多いと思います。しかし、セルフケアを実践する中で、客観
 的に自分自身と向合い、そして回復対処、配慮相談が行えるようになりました。
・業務ができる環境を自ら整えていく事の大切さ。しいては、それは自分の事を知り、
 受け入れているからこそ成せる業かもしれないと感じました。自身のこれまでの
 生活習慣や業務での事について結びつけて考える事が出来ました。この実感をまた
 メンバーに伝え一緒に実践をしていきたいと思います。
・前向きな考え方を習慣づけるためのメンバーさんとの話し合い、聞き取りの繰り
 返しの大事さをより深く確認できました。鍵穴と鍵のお話に「確かに」と納得し、
 オリジナルの就職ファイルは是非ともメンバーさんと一緒に作ろうと思いました。

「事務訓練研修」
・習慣形成トレーニングで生活習慣が日常体調にも影響があり、特に睡眠について
 勉強になった。
・自分は精神障がいではないので直接参考にはできないけど、社会で精神を患って
 いる人と接するのは想定できるし自分だって気を付けなくてはいけないので
 セルフケアや習慣トレーニングの講義内容はかなり勉強になった。
・生活習慣改善訓練を継続していきたい。
・学んだことの中で自分にとって適したリカバリーの時間や方法の模索と発見、
 睡眠方法を取り入れる(食事面を意識や、眠くなってから布団に入る)ことを
 やっていきたい。
・リカバリータイムはこれからも日常の中で取り入れたい。
・リカバリー、習慣形成、コミュニケーション、就活、とにかく勉強になることが
 多かったので、忘れず資料はとっておこうと思った。

以上です。


ご参加された方のお声は励みになります。また、改善点も見つかりました。
まだまだコロナによる影響が大きい時期が続きますが、距離に関わらず多くの方に僕のメソッドをお届けする機会を作り続けて参ります。

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