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僕は120歳まで働く!!

2021.05.25

report

今回の文章はこのTOPIXをいつも読んでくれている、元教え子たちに向けて書きます。

生活を共にし、就職を目指す中で君たちはゆっくり着実に自信を付け、自己肯定感を取り戻し、社会に戻っていった。しかし、精神疾患により社会から離れていた時間は短くなかった。平均で5年くらい、一番長かった人で17年と記憶している。しかも、20代から40代という普通に考えると充実しているはずの年齢のときに、とてもつらい時間を過ごし、もっと言えば無駄な時間を沢山消費してしまったように感じてしまう。

折角取り戻した自己肯定感も、そのことを考えるとまた暗い気持ちになり、悔しさや、自己否定の感情がもたげてくるので考えないようにしていた人も多い。

だから、僕は君たちが就職して卒業する頃にこんなことを言っていたよね。
「君たちはいくつまで働くつもりだい? 僕は120歳まで元気に楽しく働くよ。50歳の僕でも残り70年。まだまだ人生は長いから、ここから何でもできると思っているよ。」
「もし君も同じように考えられるのなら、この数年を精神疾患と向き合い乗り越えることに使ったことは大したことないと言えるかもしれないね。さらにはその過程でセルフケアやしあわせになるためのメソッドを手にした訳だから、とても有意義だったと言えないかな?」

もし、65歳で定年が決まっているとすれば、40歳で僕の元を卒業していた人にとって残り年数25年、うち5年を失っていたとすれば、単純計算16%もの時間を使ってしまっていたことになるが、もし120歳まで働くとすれば残り年数80年、うち5年はたかだか6%、さほど気にしなくて良いように思える。

僕が120歳まで働くと言っていたのは、半分本気で半分は君たちを勇気づけたいからだった。人生が短いほど失った時間の比重が大きくなるなら、人生を長くすればいい。僕が子供の頃見ていた50歳のおじさんと比べると、僕は明らかに見た目や価値観が若いと言える。科学技術も進歩していることから、あながちデタラメでもないと思っていた。120歳まで働くと決めることで、それまでの働き方をイメージすることができ、年金などの問題をストレスに感じずに済む。いいことずくめだと考えていた。でもまぁ、勢いですよね(笑)

ところが、僕の言っていることは間違っていなかったと思える情報が出てきた。

LIFE SPAN ~老いなき世界~ デビッド・A・シンクレア (著)

著者は『タイム』誌による「世界で最も影響力のある100人」にも選出される老化研究の科学者。この本は2020年9月に発行されているので、僕はかなり遅れて手にしたが、この1週間で500ページ以上の分厚い本を2度読んだ。

本の内容を一言でいうと「老いは病気である」ことがわかり、人は老いず、なんなら若返り(!)も可能だと実証されているということ。
詳細は読んでみてください。読むのは大変だという人は、YOUTUBEなどで検索するといくつも動画解説が出ているのでそちらを見るのが良いかも。

僕が言っていた120歳まで働くことのできる時代は本当にすぐそこまで来ているということ。しかもそれは精神論ではなく、老いず健康なままで実現できるらしい。

今までは多くの人が「人生は短い、時間を一秒も無駄にしてはいけない」と言った。僕はこれには一理あると思いながら、君たちにとっては嫌な言葉だと思っていた。

僕がこの本を読んであらためて君たちに伝えたかったのは次の通りだ。
「君たちの若々しい人生はまだまだ長く、可能性に満ちている。数年の寄り道や立ち止まりもきっと君の価値になっている。さぁ、これからの時間を何に使う?」


=追記=
この本を読み始めてから、若返りの方法であるファスティングを始めました。老化を防ぐオートファジーが機能する16時間空腹時間を設けるために、夕食20時~翌日昼まで何も食べないというもの。僕はお腹が空くとつらく感じるので今まではトライしてこなかったけど、下の本も読んで理論武装の上、取り組み中。
「空腹」こそ最強のクスリ 青木厚 (著)

「この空腹こそ、若返っている時間」と思うことで、始めて1週間ほどでツラさはなくなってきたところ。習慣化に取り組んでいる段階で、まだ若返りは実感していません(笑)

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