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第2回 Jサロン を実施しました

2021.08.24

report

先日、以前僕が経営に参加していた就労移行支援事業所 働くしあわせJINEN-DO
OBOG会をオンラインで実施しました。Jサロンの「J」はJINEN-DOの頭文字から頂いています。

僕が務めていた頃は、月に一度OBOGが近況報告や、相談に来る機会を作っていたのですが、その後もろもろあって、その企画がなくなっていました。僕が引退した後、直接僕にコンタクトをしてくれるOBOGもいて、「またOBOG会をやって欲しい」というご意見を頂いていたため、2020年の8月に第1回を実施し、今回1年の時間を空けての第2回を実施してみました。

皆さんの日程調整が難しく、僕の都合で「ごめん、この日時で」というやり方になってしまったため、ご参加が叶わなかった方もいましたが、11名の方が参加してくれました。

※ご本人様に顔出しの許可を頂いています

ZOOMが初めての方や、PCは無いのでスマホで参加の方、通信環境が良くない方などいろいろと課題はありましたが、それでも皆で顔を見ながらお話ができたことは、それだけで素晴らしい機会だったと感じます。お互い心地よいかかわりの中で、一人ずつの近況報告にはさらに素晴らしい価値がありました。

当初、2時間で予定しており、「1人の持ち時間は質疑も入れて5分くらいでやっていこう」と言っていたのですが、皆話したいし、聞きたいしでやっていたら2時間で11人中5人しか終わっていませんでした(笑)
結果的に13時スタートの16時45分終了!
それでもJINEN-DOルールの「50分一生懸命何かをやったら10分間のリカバリータイムを取る」を適用したので、最後まで無理せず楽しい時間を過ごしました。それでも翌日疲れが出た人がいたかもなぁ。

でも途中で止めるにはもったいないほど、皆さんの経験やその中での気づきや学びが素晴らしく、聞いている人にとっても価値が高いものでした。さらに、その話に対して2名までが質問やコメントをして良いということにしていたのですが、質問も発言者の気づきを深めるものであり、コメントが優しさに包まれているものでした。

JINEN-DO卒業後8年間同じ会社で働いているという方が複数いて、彼らからはコツコツ地道ながらも丁寧に仕事と向き合うというお話が聞けました。自分にできることはそう多くはない、逆に言えばこれをしっかりやり続けるというものを見つけているようです。でも、その間人間関係に悩み続けている方もいました。何か大きなトラブルがあるわけではないのですが、ずっと何かうまくいっていないように感じている。実は入社したころからずっとこの悩みを聞いていましたので、僕は知っていました。そんな中、何年も経って先日自分の気持ちを伝えてみる機会があったそうです。そうすると自分のことを避けていると感じていた人から声を掛けてもらい、急に視界が晴れる感覚があったとのこと。自分で作ってしまっていた心の檻から出られたのかも知れませんね。「問題は自分の勇気にあったのだと思います」という8年がかりの気づきは珠玉だなぁと思いました。

卒業後、結婚したり、親になったりした卒業生も何人かいます。そのうちの一人がベイビーを伴って参加してくれました。昔は自分のことを大切にすることが難しく、他人を頼ることも苦手だった彼女が、今では新しい生命のためにまずは自分が良い状態であることが大切だと考え、自分一人では難しいことも理解して旦那さまや実家にも頼ることができている姿を見ることができました。

卒業後、就職はしたもののうまく続かず長い期間悩んできたという卒業生も複数いました。ある人は仕事が合わず、ある人は人間関係がうまく作れず、ある人はどうしても無理をして体調を悪化させ、ある人は怪我をして仕事を続けられなくなったとそれぞれの事情が違います。悩んだ時間は決して短くなく、楽ではなかったでしょう。それでもそれぞれが自分の支援者を得て、その方々に相談しながら試行錯誤してきたようです。自分の職場を見出し、そこで一緒に働く方々との良い関係をつくることに何ができるかを考え、自分にできないこと(相手の問題)を悩まないと決められた方がいたり、他人の顔ばかり気にせず自分の意見をいっていいと強い気持ちを持てていると話してくれる人もいました。それぞれが気づきや成長を積み重ねて、「今ではここまで来ました!」と話してくれました。そんな中お一人は、今日のサロンで他の人の話を聞いていて「実はそっと抜けようと思った時もあった」と話してくれました。他の人が眩しく見えて、自分との比較から自己嫌悪が始まっていたのでしょう。それでも「今はここの信頼できる仲間の輪にいよう」と強い勇気を発揮してくれたそうです。バリバリ働いていた頃のある彼女からすると今のお仕事はとても簡単なものだと感じてしまい、プライドが心を攻撃する感覚があるのです。これはJINEN-DOに通所している頃から続く悩みです。しかし、今はその心と優しく向き合うことで、自然体をつくることができつつあり、心が大きく乱れることは少なくなっているようです。

一方、卒業後就職した企業をステップに意図的に転職をすることでキャリアを作り上げている方も複数います。就職する時にはどんな仕事が向いているかより、自分が活躍しやすい環境を第一に考えて就職する方が多いのですが、彼らは就職した中で、安定して働くことに自信を持つと、2年目くらいから自分の適性を考えるようになります。その中で自分の現在の職種でキャリアアップを図り転職することで、活躍機会と昇給を手に入れた方もいますし、まったく違う環境に転職した方もいます。それぞれが決して順風満帆であったわけではありませんが、上司や同僚とよくコミュニケーションを取り、悩みを抱えすぎず、自分のより良い心と体の状態におけるようにセルフケアを実践できているように感じます。

話を聞けた11名それぞれの卒業後の人生。
良いも悪いもありません。だってまだまだ途中ですから。
それぞれに意味があり、それぞれに価値があり、それぞれが愛おしい。
何より、JINEN-DOの教えが彼らの中に今でも残っており、スキルを実践してくれていて、心身の支えになっていることが嬉しいです。

きっと彼らとの関係は一生続くでしょう。
これからもまた、良いことも悪いことも、普通のことも積み重ねて、それぞれの航海を続けていくはずです。また次回、それらのことを通じて彼らが何を考え、感じ、行動しているのか、お土産話を聞くのが楽しみです。

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