TOPICS

セルフケア支援マスターへの道【入門編】
をサビ管協会で実施しました

2021.09.14

report

9月11日に表題の研修をオンラインで実施しました。協会のスタッフの皆さんが事前周知に努めて下さったので、エントリーが51名、当日のご参加者は38名(参加率74%)でした。

規模はそれほど大きくないかもしれませんが、それでも可能性を感じるのは、これが全員障がい者福祉に携わるサビ管の方々(サビ管を目指す方も含む)であるということですね。さらに北海道から沖縄まで25都道府県からご参加があったそうで、サビ管協会すげー!って思いました。

ご参加者の所属施設を見るとグループホームがいちばん多く全体の40%強、次に生活支援が20%強、A型、B型、移行は少数派でそれぞれ10%ずつです。僕の専門が就労定着であることから今まで移行を中心にA型、B型のご支援者に関わってきましたが、他の形態の方もセルフケアにご関心があることが分かり、大変遣り甲斐を感じます。

さて、今回の入門編は以前こちらで書いたように、今までのセルフケア研修で僕ができなかったことにチャレンジするためのプレ研修です。今までの研修では仕組み上どうしてもセルフケア知識の習得が中心になるのですが、セルフケア支援は知識だけでは上手く機能しないことが分かっています。何が足りないかというと、「習慣」を支援する力が極めて重要だということです。

受講者の皆さんに習慣を支援する力をマスターしてもらうための研修には、次のことが必要だと考えます。

・深いやり取りができる少人数制
・相互に学び合える仲間の存在
・学び→実践→課題(気付き)→問題解決という学びのループ

そこで、サビ管協会と企画した「セルフケアマスター研修」では上記の条件を満たした環境で セルフケアの知識×習慣形成力 を学んで頂きます。

まずはセルフケアに興味をもって頂くという目的のために実施したのが、今回の【入門編】です。そこで、セルフケアに取り組んで欲しい理由を21ページのスライド(殆ど今回のために書きおろしました)にして、ゆっくり1時間半ほど時間を掛けてお話ししました。全ページは無理ですが、いくつかご紹介します。

01 翻弄されるこころ
なぜ人は心が翻弄されるのか、そしてその結果ツライ状態に陥るのかを脳のメカニズムから解説しました。また、その状態から脱却するためのヒントとして「いまここ」という価値観をご紹介。全部で4ページありましたが、うち2ページを以下に掲載しておきます。解説箇所は文字が小さく読みにくかったらごめんなさい(涙)

02 セルフケアの仕組み
ここはセルフケアの知識ですから、僕の研修を受けたことがあれば見ているいつもの資料ですので割愛します。

03 即実践!リカバリー
これも僕の研修では定番なので割愛。入門編でも合間にリカバリータイムを設けたので、その前にリカバリーについて話してから、実際にリカバってもらいました。アンケートに「リカバリーがためになった」、「効果を感じた」というご意見もありました♪

04 習慣を育む
今回のメインテーマですね。習慣形成がなぜ大切かをお話しました。2ページでしたので全部以下に掲載しますね。

05 セルフケアを選ぶ
忙しい障がい者福祉施設のご支援者はいまですら忙しいのにセルフケアも追加してと言われてもムリですよね。そこで他のことをやめてでもセルフケアを始めたほうが良い理由を3ページで説明しましたので、そのうち2ページを共有します。

研修内容は以上です。
13時にスタートし、15時までには終了したのですが、その後15人以上の方が残って45分ほど色々とお話をしていました。事後アンケートも拝見しましたが、皆さんご熱心でセルフケアにも強い関心や可能性を感じて頂いたようでした。既に数名の方が初級編への参加をご表明下さっているので入門編は上出来だったようです。


最後まで残った中で写真OK下さった方のみで記念撮影

セルフケア支援マスター【初級編】は10月16日、23日、11月6日の3日間で各3時間、計9時間で実施します。料金は1万5000円です。詳細はサビ管協会のHPで後日共有されますので、ご興味のある方はご覧ください。

一覧へ戻る