TOPICS

セルフケア支援マスターへの道【初級編】初日
をサビ管協会で実施しました

2021.10.19

report

以前実施した【入門編】を聞いてくださった38名の中から、3名の方が初級編へと進んでくださいました。日程が合わずご参加を断念された方もいらっしゃったので、入門編にご参加された方の1割ほどが初回半額とはいえ安くないお金を支払って支援マスターを目指したいと考えて頂けるのだと嬉しく思っています。

ご参加者の構成は、お住まいは北海道お一人と東京お二人で、ご所属は就労移行支援、生活介護、継続Bと三者三様でした。ご参加理由を伺うと、皆さん複数の理由があるようで以下のようにお答え頂いています。

 ・ご利用者がセルフケア習慣を身に付けることで継続就業できるように支援したい
 ・セルフケアの正しい知識を身に付けたい
 ・習慣化を支援するポイントを知りたい
 ・ご利用者のホンネを引き出せる関わり方ができるようになりたい
 ・毎日同じ会話しかできていない現状を打破したい
 ・ご希望と実態に大きな差がある方の支援方法として学びたい
 ・ご利用者が自主的に行動したり、報告相談できるように支援したい
 ・職員自身にもセルフケアが必要だと感じたから

ご参加理由を伺って、皆さん入門編を通じて、セルフケアのことや習慣化の必要性を正確に理解して下さっていると感じます。上記すべてのご希望を叶えられる時間にしなければ!と身も心も引き締まる思いがします。

最初にオープニングセッションとして皆さんでアイスブレイクをした後、今日の参加モチベーションを5段階で表現して頂きました。1がイヤイヤ参加している、5が昨日からワクワクしていた、というような設定でお伺いすると3(ふつう)がお一人、4(楽しみ)がお二人でした。また、1週間お仕事をした後の土曜日の研修なので、疲れているか確認すると、少し疲れている方もいたので、最初はセルフケアスキルの中でも僕が重視している「回復対処プラン」をレクチャーし、疲れを侮ってはいけない理由、疲れのメカニズム、疲れの回復方法を伝授し、その後のリカバリータイムで早速実践して頂きました。

リカバリーは世の中の殆どの方が理解実行できていません。リカバリーしていますか?と尋ねると週末のリカバリーをイメージする人が多いですね。つまり、平日は疲れを溜めて、週末にドカっと回復しようとしているわけです。因みに週末に何をするか尋ねると、寝だめとか、ダラダラするなど。こんな悪習慣はいち早く脱出しましょう。

リカバリーとは充電のことです。スマホの電池が減ったら放置ではなく、充電をしますよね。あれと一緒です。基本は、定期的な短時間リカバリーです。1時間ごとに少しの時間(5分程度)で良いので、肉体疲労と脳(精神)疲労に対処したリカバリーを習慣化すると実に疲れにくい状況を作れます。

ご参加者は早速、疲れの回復や緊張からの解放を実感して頂いたようです。僕の研修ではリカバリータイムを1時間おきに挟むので、受講しているうちに習慣化もできちゃいますね。

その後は、セルフケアの知識を伝授し、新作のセルフケアシートを使って、ロープレを行いながら理解を深めました。

ご参加者から、やろうとしてもうまくできないご利用者がいるとのお話がありましたので、習慣の作り方、始め方として、ゼロ(0)やヒャク(100)でできるだけ考えない方法を伝授しました。
うまくいかない時にはかなり使える方法ですので是非使ってみてください。

最初は緊張されていたご参加者も徐々に発言が多くなり、お互いに関わり合う機会もちらほら見え始め、少人数での研修の楽しさを僕も感じました。初回は皆さんのスケジュールも確認しながら、30分追加で3.5時間実施ました。終了後のご感想では以下のコメントを頂きました。

・最初は緊張していたけれど、講師が一方的に話すのではなく、講師の投げかけに
 受け答えしたり、意見交換したりで集中して取り組むことができた
・オンライン研修は初めてだったが、仲間と一緒に学ぶ感覚にスムースに馴染めた
・リカバリーを大事に1週間過ごしてみたい
・入門編で聞いていたことも再度おさらいでき、また深く学ぶことができた
・今日の学びを1週間実践して、来週集まるときに深い学びになることを期待

全3日間の1日目が終わっただけですが、セルフケアの初級知識は事前に受講頂いた入門編と事前に予習して頂いた資料の一読も含めてこれでほぼおしまいです。2日目以降は、如何にこの学びを習慣化するかに取り組んでいきます。きっとこの1週間各自が実際に現場でやってみると、うまくいくことと難しいことに出会うでしょう。それらの材料を持ち寄って、また同じメンバーで一緒に議論しながら過ごしていきたいと思います。では次回のレポートもお楽しみに♪

一覧へ戻る