2019.11.28
know-how
今日は現在考えていることを書いてみます。
セルフケアトレーニングの普及と携わってくださる有能なご支援者のお陰で、メンタルの疾患があっても社会で活躍できるようになると断言できるようになってきたと思っています。
そのためにはじっくりと約一年の時間をセルフケアトレーニングに投じて欲しい。
そう考えています。
しかし、最近少し違うことを考え始めました。
切っ掛けは以前にREPORTした、高知県でのテレワーカーの養成研修に参加したにあります。
10日間の研修の序盤でセルフケアの概要を話し、期間の間セルフケアトレーニングを実施することでご参加者たちはとても満足してくれました。
でも、僕はそのそばで「1年間継続することの1%くらいしか成果は得られそうにない」と感じていました。
セルフケアトレーニングは、本人の中で進む工程は次のようになります。
① 障がいの受容
② 状態の把握・特徴の理解
③ 状態の維持・回復手段の実行
④ 周囲の協力を引き出すコミュニケーションの実行
この最初の①障がいの受容(実際は②を実行するうちに満たすことが多いようです)には時間が掛かるのです。ここを急いでやると、本人は正解っぽいものを生み出してしまい、ホンモノのセルフケアスキルが育たないと感じます。
本人のペースに合わせることが大切なのですね。
1年の時間を投下できるなら、それに勝るものはありません。
しかし、それが難しいケースがあるのも事実です。その際に1年前提の既存のセルフケアトレーニングを提供しても、ホンモノの効果は発揮しないと考えます。
1年の時間をかけたセルフケアスキルを100として、例えば2週間くらいで30くらいの成果を生み出すトレーニングは作れないか。
これが次に僕が着手したいと考えていることです。
まだ明らかにできませんが、ちょうど良いタイミングで素敵なお話が入ってきて、先日最初の打合せをしました。正式にオファーがあれば、またREPORTします。