2020.05.28
know-how
K-STEPの研修で、状態に影響を与えるものとして「生活三大基盤」があるとお話しています。
・睡眠
・食事
・ストレス対処
最終回の今回は「ストレス」の続編を取り上げます!
ストレスについては、①溜めない方法と ②たまったストレスを解消する方法 の2つがあります。
今回は ②たまったストレスを解消する方法 について書いてみましょう。
◆ストレスが溜まると
生きているだけでストレスは継続的に発生し、ストレスが溜まった状態が続くと身体の様々な機能が低下します。上手に生きることはストレスと上手に付き合うことと言っても良いでしょう。ストレス反応は複雑らしく、残念ながら現時点でストレス全般に効くような万能薬は見つかっていないようです。ですから、次のことが大切です。
ストレスは溜めこまない
溜めこまないためには、前回お話した ①(過度に)溜めない方法 も有効ですが、それでも溜まるのです。人によって差はあっても誰もが例外ではないでしょう。
そこで、今回は2つのことを伝授します。
Step1:定期的なストレス対処の時間を設ける
Step2:自分の対処策をたくさん持つ
◆Step1:定期的なストレス対処の時間を設ける
まずストレス対処をする時間を設けることが苦手な人が多いようです。日常のストレスで一番わかりやすく出現するのは “疲れ” ですが、疲れの対処ができていません。僕はその理由が2つあると思います。
1.自分で疲れがたまっていることに気づけない
2.疲れても疲れを回復する行動をする知識や経験がない
障がいの有無にかかわらず多くの人は、疲れが徐々に溜まっている間には気付かず、満タンになってようやく気付くようです。要はニブイのです Σ(゚д゚lll)ガーン
ですから疲れたら対処するという行動の仕方では、うまくいきません。そこでお勧めなのが前回に引き続いて3つ目のルールです、
ルール3 ストレス対処をする時間をスケジュールに入れる
僕がお勧めなのは、1時間を活動時間と回復時間に分けて、50分活動したら10分回復時間のようなリズムを作ることです。時間は自分にあったものを選んでください80分に10分でもいいですし、25分に5分でも良いでしょう。イメージとしては学校の時間割ですね。これは仕事だけではなく、どんなことにも有効です。家事でも、ショッピングでも使えます。さらにはダラダラしたい人は、50分ダラダラしたら、10分は回復時間を設けます。ダラダラって意外に疲れるのです。このONとOFFを習慣にできるとそれだけで疲れにくい生活リズムを作ることができますよ。
◆Step2:自分の対処策をたくさん持つ
皆さんのストレス対処策はどんなものですか?
多くの方が、趣味だとかお出かけや食事などと回答してくれます。これらも上手なストレスの対処策ですね。でもそれって5分や10分では難しいですよね。ですから、最後のルールはこのようになります。
ルール4 短時間で場所を選ばない回復対処策を持つ
僕がお勧めなのは、好きなアーティストの動画をスマホにダウンロードしておいて、いつでも聞けるようにしておくことです。5分程度のものを選んでおくと、それがタイマー代わりにもなって便利です。好きな音楽やアーティストを見ながら、ちょっとストレッチやウォーキング、そして水分補給などできれば完璧です。
僕が疲れを一番感じる体の部位は骨盤ですので、骨盤を動かす体操を会得しています。コロナで在宅勤務をする方の多くが、自宅の椅子で腰を痛めたり疲れたりという話題を多く聞きますが、僕は高級な椅子を買う前に、回復対処を覚えるといいのになと思いますね。
対処策の例は先日書いた記事 支援者の方向けのリカバリープラン に細かく書いておきましたので、ご興味あればそちらをご参照ください。
では、2回に渡ったストレス編のまとめをしておきましょう。
ルール1 「自分の3大ストレスがある場合は、避けたり、逃げても良い」
ルール2 「自分のルールを人に共有しておく」
ルール3 「ストレス対処をする時間をスケジュールに入れる」
ルール4 「短時間で場所を選ばない回復対処策を持つ」
これらのルールを是非マスターして、ストレスを溜めすぎない、そしてストレスは溜まるので上手に解消してみてください。