4ぶんの３｜障害者の就労定着を実現する手法を提供します

株式会社パソナさんからのオーダーで、千葉にて企業向けの研修を実施しました。以前UPした記事の続編の研修です。

9月は「障害者を戦力に!障害のある方が活躍できる職場の共創」というタイトルで、障がい者雇用に不安を覚える企業の不安の根源を示した上で対処手法を提供し、ご参加者同士で情報を交換することで不安を払拭する1.5時間のセミナーでした。

今回は障がい者を雇用する企業の悩みを本質的に解消する重要メソッド「活躍のアイデア会議」のスキルを伝授する3時間のセミナーです。

障がい者雇用における悩みの本質とは何か。それはシンプルに双方のミス・コミュニケーションであることが多いようです。お互いの思い込みや、双方の課題の認識不足や、準備不足など。話をしているつもりでも、実は話がかみ合わずに、すれ違いを起こしています。

上手くいかない話し合いには次の要素が含まれています。
　①　相手を理解するスタンスができていない
　②　相手の話しやすい環境を作れていない
　③　可能性を高める建設的な話し合いができていない

お互い一生懸命やろうとしているのは分かります。でもうまくいかない･･･
そんな時は「活躍のアイデア会議」を導入してみませんか。活躍のアイデア会議のポイントは次の通りです。

　１）ご本人、上司、指揮命令者、同僚、ご本人の外部支援者　といった様々な　
　　　立場の人が参加すること
　２）困りを共有し、その困りが解消するためのアイデアを全員で共有する
　３）考える際は「本人の努力」「周囲のサポート」「環境の工夫」の3つの観点で
　　　考える
　４）全員が納得する答えを決める

これだけで皆さんが想像しているより簡単に、相互理解ができる話し合いができます。ホントですよ♪

コロナ前までは、論より証拠で企業の方々のテーブルに、就職に向けてトレーニングをしている精神障がい者ご本人とその支援者に入ってもらい、実際に会議をしてもらうというのが僕のセミナースタイルでした。実際の障がい者を前に会議をしてみると驚くほど気づきがあります。このスタイルは4bunnno3でしか経験できない人気のセミナーでした。

しかし、コロナ禍でご当事者や支援者を交えてのセミナーが難しくなりました。「活躍のアイデア会議」セミナーとしては大打撃です。

“実際に経験できなくても、それに近い学びを得る方法はないだろうか･･･”
そこで思い出したのが、以前僕が新規事業開発のお手伝いをしていた湘南ゼミナールオーシャンさんという特例子会社です。彼らは強みを活かした動画作成を新しい事業として立ちあげていました。

「動画なら学びを深めることができるのでは!?」
すぐに湘南ゼミナールオーシャンさんに打診すると快諾のお返事。脚本・監修は僕が担当しましたが、それ以外はすべて彼らが考えて、活躍のアイデア会議をドラマ仕立てでわかりやすい13分ほどの動画にしてくれました。
今回のパソナさんでの研修で初お披露目ですが、結果は素晴らしいものでした！！

以下、ご参加くださった皆さんのアンケートのコメントを抜粋します。
　・3視点（※）から考えることがとても勉強になった
　　※「本人の努力」「周囲のサポート」「環境の工夫」の3視点
　・できることが人によって違うことを知り、もっと本人の言葉を聞くべきと思った
　・誰もが発言しやすい環境は重要だと思った
　・障がい者がいない職場でも有効だと感じた
　・一方通行の会議ではなく、全員の意思確認が取れるのは素晴らしい
　・障がい者の気持ちを知る機会になるだけでなく、チームの一体感に繋がる
　・アイデアを出し合って一緒に道をつくる方法だと感じられた
　・当事者がNOと言える会議の雰囲気つくりが大切だと思った
　・定着と人材活用に活かせる
　・障がい者本人を交えて会議を開くことが新鮮でした
　・会議で組織が一体感を増すことがよく分かった、本人の同席が大切
　・様々な立場の方が集まっての会議は普段から採用していきたい
　・思ったよりもいい雰囲気で会議ができることがわかりました
　・チームの共通理解が得られると思いました

ご参加30名中28名が活躍のアイデア会議を自社でやってみたいとご回答くださいました。（因みに残り2名もまだ早いがその段階が来たらやってみたいとのこと）

さらには、一緒にセミナーを作って下さったパソナさんのスタッフさんからこんなメールを頂きました（許可を頂きましたのでそのまま転記します）

「今年は、今年こそは、もう、どこでもやっているようなイベントはしたくなくて、毎年恒例のセミナー内容を全てとりやめて、委託元の不安を押し切り、労働局も呼ばず、福祉団体も呼ばない、まったく新しい障害者雇用の切り口を伝えたいとおもって、北村さんにご依頼させていただきました。
その最初の一歩を北村様の講演ではじめることができ、参加者からの前向きな声を頂くことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。当事者不在で様々な制約がある中で、オーシャンさんの動画をはじめ、新たな講演ツールの作成をいただき、本当にありがとうございました！今後の企業支援においても、キラパタ×K-step×活躍のアイデア会議をベースに、多様な働き方を支援して参ります。」

ご参加者もスタッフも大満足で、さらに湘南ゼミナールオーシャンさんの新規事業の初売上げにも貢献でき、僕も嬉しくなりました。

早速12月には川崎市でも同様のセミナーを実施することになりました。
企業が自社で活躍のアイデア会議を運営する方法の学びだけでなく、ご支援者が活躍のアイデア会議を使って就労定着支援をするための学びにも使えます。是非ご依頼ください。お待ちしています♪