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静岡県ジョブコーチで「定着支援」2回目の研修を実施しました

2019.12.09

report

やってきました、静岡の三島駅。
11月に実施した「静岡県ジョブコーチのスキルアップ研修」の2回目(最終回)です。 

事前にお伺いしていた情報では、2回目は参加できない方も出るため、1回目のご参加者29名から減ると伺っていたのですが、1回目の情報を聞いて「出たい」と仰ってくださった方もいらしたため、28名の方がご参加くださいました。

今日は最初に宿題にしていた「活躍のアイデア会議」を実施しての情報交換からです。

アイデア会議は、職場の皆さんと、就業者と支援者が集って、就業者の困りを共有した上で、どうすれば活躍しやすくなるかを「本人の努力」「周囲のサポート」「環境の工夫」を出し合うことで、チームビルドするノウハウです。

ジョブコーチの皆さんの仕事の難しさの一つは、就職支援段階から関わっていないケースではマッチング精度が低かったり、サポートする企業の意識が低いケースがあることでしょう。ですからアイデア会議を実施するには、まず企業の同意を得ることから始まります。

協力を得られなかったという方もいたようですが、実施できた方は、参加したすべての方にとって良い時間になったと嬉しそうに話して下さっていました。

次に本日のメイン、人事担当への提案ロープレ大会です。
設定された企業の問題に対して、人事担当役(僕がやります)にキラパタのノウハウを提案して「それをぜひやってみたい」と言わせたらクリアというものです。

最初にチームで話し合い、イケルと思ったら、僕が待つロープレ席にチャレンジしに来ます。

このロープレには僕の課題意識があります。
それは、ジョブコーチをはじめ障がい者支援者の皆さんは、傾聴をする力は強いのですが、相手が理解納得して行動できるようにアプローチすることが苦手であるということ。就業環境を整備するために、時には就業者や職場の皆さんの気持ちを動かすことが必要なのです。

相手が理解納得して行動に移すためのプロセスは例えばこんな感じですね。
 ① 問題の共有
 ② 解決策の提示
 ③ 具体的アクションの解説
 ④ 改善後のイメージ共有
 ⑤ 実施の決断と段取り

どのチームも大抵1回目のロープレでは、いくつもの工程が欠如しているため、人事担当役としては「うーん、どうしようかな」という気持ちまでしか届きません。

しかし、ロープレ後に改善点を話し合ってもらい、修正後2回目にお越しになると皆さんの提案力は飛躍的に向上します。

提案内容に含まれるアイテムや資料を作ってきた強者チームもありました ( ゚Д゚)!

企業の方も人ですから、分かりやすく伝えるためのポイントは障がい者を相手にする時となんら変わりません。ポイントを整理して伝えたり、言葉だけで伝えるより見える化して提示したり、やろうかどうかという気持ちになっている時にはそっと背中を押してあげることも大切です。

支援者の皆さんは本当はその力を持っているのです。そのことに気づけた時間になったと思います。

怒涛の3時間が終了して、疲れているはずなのに、終わった後の記念撮影では皆さんの笑顔が印象的でした♪

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